北海道にお住まいの皆様!
ルートが年々高騰する光熱費の削減をよりスマートにご提案いたします。
「社長の独り言」 北海道の家庭のエネルギー事情
皆様のたくさんのお問い合わせ、ご質問誠にありがとうございました。その中で多かった質問
「どうして今こんなにエネルギー価格が高いのか?」についてお話したいと思います。
ただ、それを理解するのに不可欠な「北海道の家庭のエネルギー事情」について、
長く業界に携わってきた私なりの解釈でお話ししたいと思います。
◇ 家庭のエネルギー ◇
皆さんもご存じのとおり北海道の住宅には「電気」を主に使う電化住宅、「ガス」を主に使うガス住宅、「灯油」を主に使う灯油住宅に分かれます。
そして生活インフラとして①暖房 ②給湯 ③コンロ ④水回り があります。
その中で特に家計に係ってくるのが①暖房 ②給湯 ③コンロです。
つまり「ガス暖房・ガス給湯・ガスコンロ」なのか「灯油暖房・灯油給湯・ガスコンロ or IHクッキングヒーター」なのか「電化暖房・電化給湯・IHクッキングヒーター」なのか。薪ストーブやペレットは除いて皆様はどれかに該当するかと思います。
そしてそれに加え、猛暑が普通になってきた北海道で、生活インフラになりつつあるのが⑤エアコンです。
私も北海道育ちですが、こんなに暑い日があったかな?と思うぐらい北海道の気候が変わってきました。
余談ですが、電気代がかかるから「エアコンはいらん!」と頑なに断っていた母親も耐え切れず、
ついに昨年つけました。
ということは、家計の話をすると、皆様は①~⑤の料金を毎月、毎年必要経費としてこれからも払い続けていくことになります。
ガス住宅の方は「ガス代+電気代+水道代」灯油住宅の方は「灯油代+電気代+水道代+ガス代」
電化住宅の方は「電気代+水道代」というような感じで。 ※地下水をお使いの方は水道料金かかりません。
◇ 北海道のエネルギー価格高騰の背景 ◇
今月で政府の「電気ガス価格激変緩和対策」がいったん終了し、電気もガスもまた値上がりします。
「なんで電気代やガス代にふりまわされないといけないんだ!…」と嘆きの声もお寄せいただきました。
では、どうして今こんなにエネルギー価格が高騰しているのでしょうか?
私が考えるその答えは、日本が「エネルギー輸入国であること」と「原発を停止したこと」です。
◇ エネルギー = 石油と天然ガス ◇
日本は石油と天然ガスの輸入をしているから為替や海外情勢で値段が変動してしまいます。
「石油」からできるもの「LPガス」「ガソリン」「ナフサ」「灯油」「ジェット燃料」「軽油」「重油」
「アスファルト」…魔法の油ですね。その他、私たちが当たり前に使うものの大半が石油から作られています。
なぜ「ペットボトルをリサイクル」するのか?なぜ「コンビニ袋が有料」なのか?
答えは石油からできているからです。
時代はなぜ「ゼロカーボン」なのか?なぜ「脱二酸化炭素」なのか?
考察すればきりがありませんが、石油からものを作るときに大量の二酸化炭素を排出するからです。
そして北海道の電気をつくってきた「原発の停止」もまた、今のエネルギー値上げの要因となります。
令和6年現在北海道では「石炭と石油とガス」によって電気を作っています。もちろん輸入です。広大な土地に大規模な「事業用の太陽光や風力発電」=「再エネ」設備も増えました。
電力会社は再エネ発電設備が増えた分、安定供給をするため、火力発電設備等の容量を増やしてきました。
※再エネは発電出力が太陽や風といった天候に左右され、安定しにくい。
そのために、電力会社は設備投資に費用が掛かり、再エネ事業者に売電金額を支払う財源を電気代の中から
再エネ賦課金という名目で徴収していて、電力単価も再エネ賦課金単価もドえらいことになっています。
北海道の停止中の原発の発電量は3基で210万キロワット、その代わりに「石炭と石油とガスと再エネ」で頑張っています。
◇ 北海道のエネルギー価格の展望 ◇
2027年に千歳市にできる半導体工場が北海道を大きく変えることが期待されています。
ここで、その工場の消費電力に注目してみると、最終的には1年間で60万キロワットと言われています。
ということは、さらに60万キロワット分の発電設備、「火力」か「再エネ」か、はたまた「再稼働」か?
いずれにしても、とんでもない費用が掛かります。
これを踏まえると皆さんはガス代や電気代が近い将来どうなっていくのかというイメージができるのではないでしょうか?
住宅設備も車もなんでも将来を見据えて検討することが重要ではないでしょうか、
私も皆様のおかげで長い間この仕事を継続させていただいておりますが、生保会社出身ということもあり、
将来設計が非常に大事と実感しております。
一昔前、灯油1L40円ガソリン90円なんて時代もありました。ドリーム8(エイト)という電気プランがありました。名前の由来は深夜8時間8円という夢のようなプラン、今は深夜8時間25円。ガソリンは160円あたりまえ。
こんなことを書いていると夢や希望もない閉塞感が漂っているように感じるかもしれません。
ですが、悲観せず、実際に起こっていることは現実として受け止め、将来を見据えて光熱費の下げ方を学び、家庭でのエネルギーの自給自足も考えてみることがますます必要な世の中になってきていると感じています。
次回「家庭でのエネルギーの自給自足」について解説いたします。
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